これは元ネタも古典落語の『お菊の皿(皿屋敷)』です。
ベースとなる流れは柳家喬太郎さんのものからアレンジしています。
『お菊の皿(皿屋敷)』は古典的な怪談である皿屋敷を下敷きとしたもので、
怪談で知られる番町のお菊の幽霊が、最初は幽霊らしく振る舞いますが、見物人が増えるとお菊が調子に乗ってアイドル化してしまうという滑稽話。
柳家喬太郎さんの『レッツカウント ディッシュ★』とお菊に言わせてしまうところが、本当に面白くて大好きで 、小よみちぇんでも重要な部分でお菊に叫ばせています。
この「お菊の皿(皿やしき)」をライブで披露したのが、
小よみちぇんの2回目のライブである自主企画。
前回のデビュー企画で対バンした、太平洋不知火楽団(現在は解散)のベースである大内くんが小よみちぇんへの参加を志願してくれてメンバー入り。小よみちぇんが3人編成になりました。
私と大内くんは共通の知り合いは多いもののあまり面識もなく、私の中では“人気バンドの人気がある人”、“ロン毛の人”という認識だったので、立候補には驚き!
まだ自分でもよく分かっていない落語バンドにベースの人が入りたいと言っている。この人はどんな要素を小よみちぇんに加えたいと思ったのだろう、どんな風に小よみちぇんを変えてくれるのだろうと興味津々。でも、まだあまり親しくないので探り探り。笑
(しかし毎回、緊急事態が起こる兄に代わり、美人な妹さゆりがライブ出演している)
そして、
ちょうどこの頃、私の妊娠が発覚。
2回目の自主企画でライブ2回目、持ちネタ2つ、新メンバー加入という状況でバンド産休に入らなければならない状態になってしまいました。
夏祭歌舞伎町寄席フライヤー |
もしかしたら、キラピカのステージにもう帰ってこれないかもしれない…じゃあ、私がバンドマンだったらやってみたかったことをやっておかなければ!ということで「お菊の皿」の中には、
- コール&レスポンス
- 口上
- 「2階のみんなー!」というライブ感
- ライブでよくある「(ジャーン♪タカタン)サンキュー!ありがとう」を言う
落語『お菊の皿(皿屋敷)』では、
お菊は翌日休みたいからと、 翌日の分まで皿の数を数えてしまいます。
私の場合は、産休に入る。
ならば産休分まで数えなければならない!
こんな楽しい思いをさせてくれたメンバーを始め、集まってくれたバンドやお客さん達に感謝の気持ちを伝えたい!
あとバンドマンっぽくステージからお礼を言いたい!
という気持ちを小よみちぇんの「お菊の皿(皿やしき)」のサゲとしています。
小よみちぇんの「お菊の皿」の中のお菊は私の分身です。
とても思いが強く入っているお噺。
実際には産休に入ってから9ヶ月後にはライブ復帰しているのですが、自分の中では2回目の自主企画が終わったらフェードアウトしてしまうつもりでした。
ライブ大好き!!!でも、まだふにゃふにゃでママがいないとどうしようもない赤ちゃんがいる。
そんでもって専業主婦。
自分は働かないで子育ても放棄してなにやってるんだろうという思いが強く、
何となく辞める口実も探していました。
今思えば、あのとき辞めなくてよかったー!!
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